ミシンを比較して選ぶのって、本当に難しい! だからこそ、初心者にも優しいミシンサイトを作りました
数あるミシンサイトの中から当サイトへいらっしゃってくださって本当にありがとうご ざいます♪
管理者の私は洋裁が大好き! 小学校に通う長男と、園児の次男 を持つ多忙な2児の母ですが、子供が寝た時間を使って生活グッズや洋服を手作りして 楽しんでいます。
このサイトを作ったのも、友人からミシン購入の相談を受けたことがきっかけでした。
これまでほとんど手芸をしたことのない友人が、子供の入園を機に「ミシン」を購入す ることに。
「ネットで調べたらすぐに決まるわ♪」と思っていたそうなのですが……後日「情報は 色々あるんだけど、用語とか初心者には分かりにくい。予備知識もなくミシン屋さんに 相談に行くと売り込まれそうでちょっと不安(←偏見です(^^;)。結局どのミシンをど こで買ったら失敗しないの? もっと簡単に教えて〜っ」と相談を受けました。
そうなんです、ミシン選びって迷い始めると本当に悩むものなんです。友人には私の知識を一生懸命伝え、一緒にネットの画面を見ながら検討し、結果 、「ミシンジャパン」という通販のミシン専門店(他店ではあまり見ない5年の長期保障期間がお得。そして即日配達。実際に電話してみて信頼できると感じたショップです。下のコラムで後述します)で、文字の刺繍機能がほしい方向けの売れ筋機種の「ブラザーPC8000」(←廃盤になっています)を購入しました。他人への高い買い物 のアドバイスと言うことで最後まで不安でしたが、「一緒に選んでくれたミシン、とても満足してるよ」という嬉しいお言葉をいただ き…もしかしてミシン選びで困っている他の方にもアドバイスできるのでは? という気持ちに。
そこで! ミシン選びで迷っていらっしゃる初心者の方々に、私が実際にミシンを使っ てきた経験や、調べた情報をお役立ていただければと思い、このサイトを立ち上げるこ とにしました。
サイトの構成も、上から下まで流し読みしていただければ、初めての方でもミシン選びの全容が分かるシンプルな作りにしました。
※長すぎて読みにくい方は、同内容を右のメニューから選んで読みすすむことも出来ます。
文章量が多くて恐縮ですが「短期間でミシンを選ぶための知識をつけて購入のお手伝いができるサイト」を目指し、できるだけ専門用語を使わず、平易な文章でじっくりと書かせていただいています。このサイトが少しでも皆さんのお役に立てればとても幸せ です。
【ミシンの選び方 その1】予算より、まずは「何をどのくらい作りたいか」を考えましょう
ミシンは高い買い物です。買った後で後悔しない機種選びをしたいものですよね。
初めてのミシン選びには、まず「予算」から入ってしまいがちです。「とにかく普通に縫えさえすればいいからできるだけ安いミシンを」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、この「普通に縫える」という感覚は、初心者、上級者、何を作るかによって違ってくるもの。まずお得で後悔しないミシン選びのために一番始めに考えなければならないのは、
「どんなものを作るため」に
「どのくらいの頻度でミシンを使うことになりそうか」
できる限りイメージしてみるということです。
ミシン初心者の方ほど買った後の事を想像するのは難しいかもしれませんが、
「どんなふうに使ってみたいか」という希望願望でもかまいません。
将来的に自分にとって「一番お得な買い物」につながるミシンと出会えるために欠かせない手順なので、自分の「趣味」「性格」「生活パターン」なども考慮した上で想像してみましょう。
使用頻度や作りたいものによって、ミシンのグレードも、激安ミシンで抑えられる場合と、耐久性や使い勝手を考慮した中級機種以上のミシンを買ったほうが良い場合があります。
そのことについては、次のコラムで分かりやすくご説明したいと思います。
【ミシンの選び方 その2】あなたにおすすめのミシンの価格は?
前のコラムで、ミシンの価格とにらめっこするよりも、まずは「どれくらいの頻度で何を作るか」を考えましょうということを書かせていただきました。
使用頻度は「買った後にとりあえず1回、その後も年に1回あるかないかさえわからない」ということがほぼ確定されている方は1万円前後の安いミシンでもいいかもしれません。たった1度の手芸のために高価なミシンを購入された場合、たとえ小さな雑巾ひとつでも1作品あたりの単価は数万円単位ということになってしまいます。
「薄手の生地を使った巾着袋などを必要にせまられた時しかしか作らない」といった方も同様です。
(ただし、私個人的には、1万円前後のミシンはあまりおすすめしたくないというのが本音です。理由は後のコラムに書かせていただきますね)
それに対して、
「使用頻度が比較的多い」と分かっている方、または「今は初心者だけれど、これから手芸にはまっていく可能性も高い。自分でどんなものが作れるか試してみたい」という方。
「すぐには無理でも、いずれは子供や自分の洋服が縫いたい。すいすいとストレスなく縫えるミシンで楽しく洋裁を上達させていきたい」という方。
また、「使用頻度はもしかしたら少ないかもしれないけれど、買ったミシンを大事に長く使って行きたいし、後で後悔しないようできるだけ標準レベルのミシンが欲しい」という方もいらっしゃるでしょう。
こういった方におすすめなのは、(ちょっと乱暴な線引きにも見えますが)5万円前後〜で出回っている家庭用ミシンです。
初心者の方でも初めからストレスなくミシンを扱え、長い期間手芸を楽しみたいときに、家庭で安心して使えるミシンを購入したいなら、一般的によく言われる1つの目安として価格帯5万円くらい以上で、信頼できるメーカーの家庭用ミシンを買うのが良いとネットの口コミ情報でも目にします。
私も、安物のミシンに嫌気がさして(商品名は伏せさせていただきますが・・・布地によっては糸調子が狂ってほつれやすく、嫌になって押入れの肥やしになりました)5万円程度のジャノメ「JP-500 DXセット」に買いなおし快適に使ってきた経験や(※さらに遣いやすい後継機種出ました!コラムの下に紹介しています)、友人からPC8000をお借りして使ってみた経験で言うと、まさにその通りだと感じています。
その理由は、次のコラムでご説明いたしますね。
※<過去の記事からの更新その1>です。
JP500は後継機種としてジャノメ コンピュータミシン 「JP510N/JP510P/JP510」(←2012年最新・限定モデルの商品ページへ飛びます。ジャノメミシンというメーカーのミシンの特長について分かりやすい説明もあります)が発売されました。糸通しがもっと簡単になっていたり、布の押さえ圧を布の種類に合わせて4段階に調節できます。
お得なデラックスセットに入っているサイドカッター(布の端をかがり縫いしながら同時に断ち切ってくれる便利なカッター)とテフロン押さえはおすすめです。ビニール素材の布を使ってマリンバッグやプールバッグなどを縫いたい方には、すべりの良いテフロン押さえが必須です(なければトレシングペーパーをはさんで縫う手もありますが、やりにくいので・・・)。
※<過去の記事からの更新その2>です。
PC8000は残念ながら廃盤となってしまったそうです。以下のコラムでおすすめしているミシンジャパンさんで、PC8000の機能を全て兼ね備えた、初心者でも使いやすいミシンシンガー コンピュータミシン 「モナミヌウアルファSC300」(←商品ページに飛びます)が紹介されていました。説明も丁寧で分かりやすいページです。文字の刺繍もキレイでレビューでの評判も良いようです。希望小売価格199,500円が、特価で60,000円とのことです。使用方法にもよりますが、+2,000円でDXセット
にすると、44色の糸の他、テフロン押さえ(ビニール素材の布などを縫うとき重宝します)なども付いてきておすすめです。
【ミシンの選び方 その3】価格はどこで決まってくるかご存知ですか?
機能の前に、価格の話から入るのはおかしいと思われるかもしれません。
でも、ミシンも他の電化製品と同じくメーカーが利益を出すための売り物ですから、作りや機能は、ちゃんと価格(定価)に比例します。
安いミシンほど作りや機能が安っぽく、高いミシンほどその逆になります。
1万円のミシンと5万円のミシン。並べて同じように見えるミシンでも、価格が、目に見えにくい部分を判断する一つの目安となるのは間違いありません(ある程度の価格を超えると一概には言えませんが)。
そこで・・・まず本音を書かせていただくと、初心者の方ほど、激安ミシンは避けたほうが無難です。ミシンの経験値が高くてちょっとした縫い目の調整(糸調子)や、布地に合った使い方などがピンとくる方なら、激安コンパクトミシンでも使いこなせると思うのです。でも、ミシンに慣れていない方には、臨機応変に対応できません。
でも、色々な縫うことに対し、高度な「自動調整機能(わかりやすく表現してみました。実際にこういう名称の機能があるわけではありません)」がある中級以上のミシンなら、快適です。
ユーザーの大抵の使い方に対して機械の方が対応し、「布をセットしてボタンさえ押せばとりあえず何の心配もなく縫える」なら、初心者の方でも簡単ですよね。(もちろん機械が耐えられないくらいに布地が厚すぎたりしたら無理ですけれど)
かといって、10万円、20万円以上する高額なミシンがおすすめかというと、決して決してそういうわけではありません。特にネット通販には、店頭で並ぶ高額なミシンよりも格安の値段で、同等の機能がついたものが売ってあります。セット価格で3〜5万円も出せば、しっかりとしたミシンを買うことが出来ます。もちろん店頭の最新機種の方が、少し機能が新しい場合もありますが、基本的にほとんど同格だったり引けをとらない機種がネット上には「店頭の同機種の価格と比べるとある意味激安とも言える価格」でいくつも並んでいます。
上のコラムで紹介させていただいたジャノメ コンピュータミシン 「JP510N/JP510P/JP510」やシンガー コンピュータミシン 「モナミヌウアルファSC300」、また、後述する工業用ミシンで有名なJUKIが、工業用ならではのスムーズな布送りの技術を家庭用ミシンに採用したJUKI コンピュータミシン 「HZL-G100」などはその代表で、もちろん、老舗のメーカー品です(ネット通販は店頭販売よりもコストがかかりにくいので安くしやすく、価格競争が激しい世界。どんどん値が下がった場合、諸経費からコストを上乗せしたい店頭には出しにくいほど安くなる傾向があるようです。)
通販ミシンは、1万円台(場合によっては数千円)から手に入れることができますが、
安いミシンと高いミシンは具体的にどこが違うのでしょうか。
一概には言えませんが、一般的なこととして・・・
●高価になればなるほどプラスチック材料が少なくなり、重さも重くなる傾向があります。(軽いミシンよりもある程度の重さがあるミシンのほうが安定感があって作業しやすいです)(金属部品が多い製品は、内部部品が精密で、耐久性のあるものが多い。調子が悪くなっても整備をしながら長く使えるものが比較的多いです。20年前など昔の家庭用ミシンはまさにコレで、量産タイプの現在の家庭用ミシンよりも壊れにくく、今でも使えるほど品質の良いものが多いのです。もっていらっしゃる方は、調整や修理をして使ってみられては?)
●本体の外側を覆っているプラスチックの厚みが違う。これは、値段が高いものほど音が小さくなる理由のひとつにもなります。
●家庭用ミシンの安価なもの(1〜3万円程度)はモーターの力が60ワット程度だとか。家庭用ミシンの上のクラスは80ワットくらい。職業用ミシンは95ワットくらいだそうです。モーターの馬力があるほど安定した運針ができ、トラブルも少ないように思います。
その他にコンピュータミシンならば電子基盤の機能の違い等、理由がありますが、やはり値段の違いは単純に内部・外部の作りの違い(部品のしっかり度やパワーの違い)になってくるようです。
ミシンはモーターによって常に全体が振動し、使用する布地それぞれの負荷がかけられた状態で動き続けるため、激安ミシンとして売られている安価な部品で作ったミシンの内部はどうしても劣化が早まりやすく、寿命が短くなる傾向があるようです。
また、小型で軽量なことが売りの安価なミシンは、大きな布地を縫う場合(服を縫ったり、カーテンを丈上げしたりなど)、台のスペースが狭くてどうしても縫いにくかったり、その軽さから大きな生地に対して安定性が悪く、布送りがしにくかったりする場合も。糸調整や布送りの加減も、布地との相性によって初っ端から失敗し、縫い作業より、ほどく作業の方に時間がかかるといったこともあるかもしれません。
それで、激安ミシンの機能に対し、理想とのギャップや不都合を感じて「ミシン離れ」という悲しい結果に終わってしまったり、ミシン本体の力量不足や、修理費の高くつく故障などで、後に買い替えを検討されたりすること(まさに私です)も考えられます。こういった場合だと、結局安いミシンが高価で無駄な買い物になってしまうこともあるのでは・・・と私は思います。
家計からの出費を少しでも抑えたい主婦の私としては、決して高いミシンをおすすめするつもりはありません。でも、後々まで楽しめる趣味として手芸をされたい方なら、1万円ちょっとの激安ミシンよりも、ある程度の値段(できれば5万円前後)のミシンを買われることを、(安いミシンを買って失敗した経験者の立場から)おすすめしたいです。
【ミシンの選び方その4】ミシンの予備知識として、ミシンの種類を知っておきましょう
ミシンの種類は大きく分けて、家庭用ミシン、職業用ミシン、工業用ミシンがあります。(ロックミシンもありますが、これは布の端をかがるための専用ミシンです。直線に布を縫うことはできません)
さきほどから、巷でおすすめの価格帯や機種をご説明してきましたが、
家庭用ミシン、職業用ミシン、工業用ミシン、それぞれの種類について理解した上で検討されたいですよね? 簡単にご説明いたします。
*****************************************************************
【家庭用ミシンとは】
文字通り、初心者でもおうちの中で洋裁を気軽に楽しめるよう作られたミシンです。電子ミシン、コンピュータミシンなど、針を制御する機能によって種類がわかれますが、基本的にどの機種も簡単、多機能が売りで、初心者の方々にとって敷居が低く感じられるような、使い勝手の良いミシンが多いのが特徴です。
基本的な機能がちゃんとそろっていて、それぞれをソツなくこなす万能選手。
私が初心者〜の方におすすめしたいのは、この家庭用ミシンです。
家庭用ミシンにも、種類があります。
■コンピュータミシン
糸調子や縫い目の調整など針の動き全てを、内蔵しているコンピュータで制御しています。液晶画面がついていて、本体のボタンを押すだけでさまざまな操作が自動的にできます。刺繍機能や多彩なステッチ機能などが付いたコンピュータを搭載した機種もあり、色々な縫い方を試したい方にもお勧めです。
■電子ミシン
糸調子や縫い目の調節、縫い目の切り替えなどの設定は、本体に付いているダイヤルをカチャカチャと手で回して行います。針の上下運動はコンピュータではなく電子基盤で制御されています。昔ながらの電動ミシン(後述)のように低速でパワーが弱まることなく、縫い始めから力強く縫うことができ、ミシンを止めたとき針の位置が自動的に上で止まるのも特徴です。
■電動ミシン■
昔のタイプのミシンで、コンセントの電源からコンピュータや電子基盤を通ることなく、直接モーターに電気を送り動かしています。フットコントローラー(足踏み機)で操作することが多く、運針速度はフットコントローラーの踏み具合によって電圧を変えて変化させるため、強く踏むと早く、弱く踏むと遅く針を進めます。
*****************************************************************
【職業用ミシンとは】
職業用ミシンは、洋裁店や家庭向けに作られている「よりグレードの高い直線縫い」を求める方のためのミシンです。職業用と言うと多機能で色んなことができそうなイメージがわきませんか?
意外かもしれませんが、本当に「直線縫い」しかできません。「直線縫の機能しかないミシン」と聞いて、そんなミシン使えないんじゃないの? なんて思わないで下さいね。確かに、ジグザグ縫いなどのステッチはできませんが、洋服を作るときに使うのはほとんどが直線縫い。多種多様な布地に対応できるきれいな直線縫いの機能、長期の使用にも耐える耐久性と頼もしいパワーに重点をおいて作られたミシンなのです。
くどいようですがもう少し説明しますと、
一般的な家庭用ミシンと比べると(家庭用ミシンにも電子ミシン、コンピュータミシンなど色々種類はありますが、そういうものすべてひっくるめた上で)
「速度が速くパワフルにスイスイ」と縫えて、
「生地を選ばない(とはいえ、硬いバッグ素材の皮などは無理な場合がほとんどです)きれいな縫い目で、厚い生地も薄い生地も安心して縫え」て「機械の耐久性もあるタフな」ミシンを求める方の期待に頼もしく応えてくれます。
様々なステッチをこなすためにあっちこっちへ針を振らなければならない家庭用ミシンと違い、まっすぐな縫い目に必要な動きのみを、パワフルなモーターで正確に行うことを考えて作られた構造です。家庭用ミシンよりもしっかりとした重さと作業台のスペースがあるため、大きくてミシンの周りでもたつくような重い布地でも安定して縫うことができます。色々な生地を使い快適な作業効率で作品を作ってみたい方にピッタリです。中級〜上級者の方の中には家庭用ミシンを使いながら、より良い縫い心地を求めて職業用ミシン+ロックミシン(端の始末専用ミシン)を購入する方もいらっしゃいます。
★家庭用ミシンでは物足りなく、職業用ミシンを使って毎日のように洋裁をし、グイグイと縫いたい方には、(私個人的には)職業用ミシンとしては6万円台というお手ごろ価格で販売されている【5年保証】ジューキ「シュプールTL-30」(工業用針を使います。ボタンホールが縫えるなどのオプションが付くともっと高くなってしまいます。取り付け慣れた家庭用針がお好みなら、さらに少し高価になりますがJUKI 職業用ミシン 「シュプール30DX/TL-30DX」)がおすすめです。使用されている方が多く、使い勝手も良いので評判上々の職業用ミシンです。
また、こちらは家庭用ミシンなのですが、ジューキのページに「今までの家庭用ミシンの水準を‘超える’ミシンとして名づけられた「Exceed(エクシード)」は、工業用ミシンの技術、機能を取り入れたワンランク上の新型中級コンピュータミシンです。」と書かれているエクシードの廉価版JUKI コンピュータミシン 「HZL-G100」
もおすすめです!
こちらは、工業ミシンの技術を取り入れた家庭用ミシンですので、模様縫いが出来ます。デニムなどの厚地やバッグの取っ手も縫い詰まりがおきにくいです。エクシードの廉価版ならデラックスセットでも五万円台前半です。次にミシンを買うことがあったらこのミシンがほしいなと、私は思っていたりします。
<職業用ミシンの注意点>
専用アタッチメントを使用するとボタンホールも縫えます。しかし、直線縫い専用ミシンですから、端の始末にジグザグ縫いなどをすることができません。端の始末専用の「ロックミシン」を新たに購入する必要があります。そのため、ミシンだけでもかなり場所を取るので、それだけ洋裁に打ち込んでいらっしゃる方、置き場所や作業スペースが確保できる方でないと辛いかもしれません。
本格的な洋裁を楽しみたい方の中には、職業用ミシン+ロックミシンという方もたくさんいらっしゃいます。もちろん、端の始末は家庭用ミシンで行うよりもロックミシンの方が格段ときれいにできます。
*****************************************************************
【工業用ミシンとは】
縫製工場などで活躍するミシンです。ボタンホールをだけを縫うミシン、ふちをかがるだけのミシン、直線縫いだけをするミシンと、一機種一種類の縫い方に特化した、大変パワーのあるミシンです。とても高速で力強く縫い進めることができるモーターを搭載し、タフな作業もぐいぐいとハイスピードでこなします。家庭で使われている方はほとんどいらっしゃらないか、自宅で縫製のお仕事をされているなど、ごく少数派だと思います。
*****************************************************************
ここまで読んでくださってありがとうございます。
あともう少しだけお付き合いくださいね。
【ミシンの選び方その5】家庭用ミシン、職業用ミシン、どちらにしますか?
初心者の方にお勧めなのは家庭用ミシンですが、
しっかりとした職業用ミシンも捨てがたい・・・とお考えの方に、ご参考になれば幸いです。上のコラムと内容が重複する部分があると思いますがご了承ください。
*************************************************************
【家庭用ミシンに向いている方】
・縫い機能の精度、速度やパワーなどにハイレベルなこだわりがなく、無難で簡単に何でもできるミシンが欲しいという方(大抵のことはこの1台で、ボタン一つで出来るという面で便利です)
・厚地と言っても、タオル地やキルティングの生地を縫うくらいで、デニムやコート、厚手のビニール生地など特殊な生地を大量に効率よく縫う必要のない方
・人に販売できるようなものを製作する本格的な洋裁というよりも、「趣味の手芸」の範疇で縫い物を楽しみたい方
*************************************************************
【職業用ミシンに向いている方】
・将来的に(あるいは現在)ミシンを使って大きなキルトの作品や服づくりなどの洋裁を本格的にやりたい方。布地を選ばず、たとえばオーガンジーのような薄地、厚地のデニム生地、冬物のコートの生地など、色々な生地を積極的に使ってプロ志向の洋裁を楽しみたい方。
・職業用ミシンは、直線縫いの速度、パワー(厚地に対する)、直線縫いの仕上がりの美しさに特化した機械です。そのため、ジグザグ縫いや端のほつれ防止用のかがり縫いの機能がありません。布の端の始末のために、ロックミシン(布端のかがり縫い専用のミシン)を別で購入することになるでしょう。完成度の高い洋裁のために、ロックミシン購入分のコストと部屋への設置スペースが発生してもかまわないと思われる方におすすめです。
・ミシンに対しては多機能であることよりも、実用性、耐久性(壊れにくさ)を重視し、小物・大物・洋服に限らず、作品を美しく効率的に作りたい方
※私個人的には、直線縫いは家庭用ミシンでも十分きれいだと思います。プロの目には分かっても、素人目で、近くで二つを比べてじっくり見ない限りは、あまり違いがわからないレベルです。ただ、かがり縫いだけは、家庭用ミシンのジグザグ縫いよりも、ロックミシンの方がきれいで早く仕上がります(既製品の服の端の始末のような感じです)。
洋服をきれいに縫いたいと思われている方は、メーカー製の評判の高い家庭用ミシンをまず購入されて、色々なものが縫えるようになってから端の始末のためにロックミシンを購入されるのも一つの手だと思います。
でも、やっぱり安いミシンがいい・・・という方へ
将来的なコストパフォーマンスを考えた場合、5〜7万円のミシンをおすすめしたいと書いてきましたが、
もちろん、1万円〜3万円のミシンでも、使う方のニーズに合えば、れっきとした良い買い物となります。納得して買っていただくために、長所と短所をご紹介させていただきますね。
【長所】
・10年、20年と使えるミシンというよりも「今、お手軽に購入でき、今、簡単な手芸に使えればそれで良い」というニーズに手軽に応えてくれる(今必要に迫られて数回使った後は、次にまた使うかどうかも分からない・・・という方には特におすすめです。5万円のミシンを買っても使わなければ元も子もありません)
・収納が楽、持ち運びも楽
・眺めているだけで楽しくなるような可愛い見た目のものが多い
【短所】
・ちょっとした不具合が生じたときに調整の仕方がわからず、初心者にはかえって扱いにくい場合もある(中級機種になると、初心者が何もしなくともキレイな縫い目ができる場合がほとんどです)。
・軽いミシンは、内部構造的に金属よりもプラスチックが多い。一般的には耐久性が悪く、長期の使用に耐えられるか不安。
・故障して修理を依頼しても、修理コスト的に割が合わない場合が多い。修理を断られるケースも(特に1万円台のミシン)。結局新品を購入することををすすめられることが多い。
・自分の洋裁のレベルが上がってきた際に、様々な生地に対する縫いの性能が物足りなく感じてしまう可能性がある。
・モーターのパワーが小さいので、様々な厚さの生地や、一つの縫いの途中に厚みが変化していく縫い物(重なりの部分をまたぐなど)の場合、運針や糸調子がうまくいかないことがある(本体横についているクルクル回る丸い板、プーリーをまわしてゆっくり手動で運針し、多少ならしのぐことはできますが・・・)。
おすすめ機種は、この記事の左にいくつか紹介させていただきました。よく売れていてできるだけ評判も良いものを紹介しています。ご参考になさってくださいね。
私がおすすめしたいミシンの機種
ミシンソーイングの初心者にとって、
自分の良き相棒として迎えるミシンは「とっつきやすい」ものにすること、
それが一番の上達への近道だと思います。
そのためには、ミシンのことが何も分からなくても、
初めてのミシン操作でも、楽に使えるミシンを選ぶことが大事です。
箱を開け、説明書をさっと見ただけで糸のセットができ、布を台に載せてスイッチを押すだけで、糸調整に気をまわさなくてもスイスイと縫える。縫い目の選択も簡単にできて、やりたいことを一台でもちゃんと無難にこなす。
また、初めから「○○がやりたい」という明確な目的意識を持った初心者の方は少ないと思います。
それを考慮して私がビギナーの方におすすめしたいのは、やっぱりたくさんのユーザーに認められてたくさん売れている商品、そして、1台で初心者の要望を何でも器用にこなしてくれるミシンです。
メーカーは、どの機種でも便利さを一生懸命にうたいます。どれを調べても、ほとんど機能に差がなく似たり寄ったりに見えてしまう中、こういった「実際に触れて使いこなす商品」の場合、わずかな違いが実際のレビューや口コミ、売り上げ台数に表れてきます。
左記に紹介させていただいた5万円台の機種は、価格と機能のバランスがとてもよく、店頭で売られているものに比べても、コストパフォーマンスに優れていると思います。使いやすさも、初心者から何の問題もなく使える実力を持ったミシンですし、親しみのわく分かりやすい操作性と、そこそこのデザイン性(これだけは好みですが・・・)で、私は自信を持ってこのミシンをお勧めできると思いました。
ミシンを購入する店はどんな店がいいのでしょう?
まずは必ず守りたいポイントとして、信頼できる国産メーカーを扱っている、ミシンの「正規取扱店」で購入しましょう。
安さにつられて正規取扱店ではない電器店などで購入した場合、アフターフォローを受ける立場になったときに対応がもたつく可能性が高いです。
何かあったとき、迅速に丁寧に診てもらえるよう、以下のことはチェックしましょう。
・ミシンの専門店(正規取扱店)であること
・保障期間が長いこと(良いミシンほど、酷使しないかぎり買ってすぐ壊れる可能性は低いので、保障はできるだけ長いほうが良いと思います)
・修理依頼先が明確であること
・修理の際の手続き方法、送料等が分かりやすく示されていること
【実店舗とネット購入、どちらがおすすめ?】
最近はネット通販で、信頼できるショップからお安いミシンが購入できるようになりました。実店舗で売られている高額な機種と同程度の機能を持つミシンが、別の機種として大幅!に安い価格で売られているのも良く目にします。
すぐに値段を比較できるネット通販の世界は、価格競争が激しいため、ネットで出回って売れるようになった機種は実店舗で売られているものよりも価格がどんどんと安くなる傾向があるようです。
最近は良心的なミシンショップがネット通販に進出しており、アフターも充実していて何かの時にも安心です。そのため、価格を少しでも下げながら機能も充実したミシンを欲しい方には、ネット通販でのお買い物をお勧めしたいです。
しかし、実店舗で購入した場合も、利点はたくさんあります。何かミシンのことで分からないことがあった場合、即対応してもらえるので頼りになりますし、ソーイング教室などを開いているショップも多いですから、近場で趣味のスキルを充実させるチャンスになります。10万円を越す機種にも手が届き、最新の機能にこだわる方は、実店舗で相談されるのも良いと思います。
信頼できる、おすすめミシン通販ショップは?
私は、このサイトを作るため、ネット上で見かける大手のショップ数件に、改めて直接問い合わせの電話をしてみました。超初心者の立場になってみて、いくつかのミシンの特徴、違いについて質問してみたのです。
どのショップも気持ちよく対応してくださり、説明もわかりやすかったのですが、その中でも、「ミシンジャパン」さんの対応に一番好感が持てました。
...........................................................................................................................................................
「ミシンジャパン」←こちらがミシンジャパンさんのサイトです。
...........................................................................................................................................................
私が質問させていただいた時の事をレポートさせていただくと・・・
電話対応をしていただいた女性が、私の質問内容を考慮してミシンに詳しい男性に取り次いでくださったのですが、説明がとても丁寧で、持っている知識を色んな角度から惜しみなく提供してくださる姿勢がありました。
大抵は質問機種だけの簡単な機能説明で終わってしまうところを、各機種の価格帯の違いの理由(裏知識に近いものも!?)、気になるメーカーのサイトのページを教えてくださり、目の前にパソコンがあることをお伝えすると、ネットの画像を見ながらリアルタイムに別の商品(質問したミシンと同程度のおすすめ商品)を、大変詳しく教えてくださいました。電話でお話した時間も、いくつかのショップの中で一番長く、情報も一番多くいただけました。
もちろん、これだけお話していただいても、話が終わった後に売買の交渉などひとつもなく、気持ちよく電話を切ることができました。
電話に出て担当してくださる方や、その場その場のタイミングによって違いはあるかと思いますが、通販でミシンを購入する際や購入した後のアフターフォローの一環として、電話対応の丁寧さは大きなポイントかなと思います。
また、通常は1〜3年保障が多いショップの中で、レビューを書くと5年保障となるキャンペーンを行っているそうです。
ミシンのオズさんも5年保障をされています。5年保障にするには規定のクレジットカードに加入することが条件なので、ミシンジャパンさんの「レビューだけで保障5年」というのは美味しい企画かなと思います。1万円以上購入で送料無料というのも嬉しいですね。そして、ミシンの販売価格も全体的に安いです。
また、ジャノメやジューキなどのメーカーからの感謝状が届いていたり代表の方が日本を代表する社長の1人(ミシン業界の賢者)として 「賢者.tv」http://www.kenja.tv/index.php に取材レポートが掲載されたそうで、経営基盤的にもメディアに注目されるようなしっかりとした会社だと思い、アフター面での期待をこめてこちらのサイトに紹介させていただきました。
※ミシンジャパンさんのショップレビュー、イノヴィスC61を購入されたある方の口コミなど、こちらの店舗の対応を絶賛されている方もいらっしゃいます。私の電話の対応も大変丁寧でしたので、信憑性のある情報だと思い、イチオシさせていただきました。
以下、ミシンジャパンさんのサイトからの抜粋です。
******************************************************************
■安心の5年保証!創業記念のレビューキャンペーン限定企画です。
現在、レビューを書いていただくと、保証期間を5年間(通常3年間)に延長させていただいております!
参加はとても簡単!
まずはレビューを書いていただき、注文時の保証期間で「レビューを書いて5年間!」を選択していただき、備考欄に「レビュー書きました」と追記ください!
レビュー1つで、2年の保証延長はとてもお得!
期間限定の企画なので、この機会をお見逃しなく!!
※当店舗でご購入いただいたミシンはすべて正規品になりますので、メーカー保証も付いております。
※また、弊社で販売致しましたミシンにつきましては、責任を持って修理・調整致しますので、ご安心ください!
■アフターサービスの概要
ただいま期間限定で、保証期間は安心の5年保証(通常3年間)です。
当社でご購入されたミシンには、
すべて1年間(機種によりコンピューター基盤2年)の
メーカー保証書がついておりますが、当社では独自の保証を追加し
お買い上げ日より5年間の無料修理保証を致します。
保証期間内に修理が発生した場合は、下記無料保証規定に
基づいて無償で修理を致します。
******************************************************************
★情報更新★
最近は、5年保障をしていただけるショップさんも増えてきています。
私が直接お電話したお店でないものも含まれますが、
見つけてきたものをご紹介させていただきますね。
それぞれクリックするとショップのサイトへ飛びます。詳細はご確認ください。
ミシン王国(ただ今、ブラザーミシン、JUKIミシン レビューを書いて当店独自の5年保証に対応致しております。)とのこと。
以上、10個のトピックでミシンの選び方について説明させていただきました。
ミシンは複雑なようで、器量の良いミシンにさえ出会えれば
糸をセットしてスイッチをポン! 後は自動にスイスイ縫えて何も難しくありません。
このサイトが、楽しいソーイングの世界に飛び込まれるきっかけとなりましたら
これほど嬉しいことはありません。
あなたにピッタリの相棒との出会いの手助けになれますように。